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出版中の著書

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1989年生まれ、二黒土星のTOKUです。

小学校、中学校では野球三昧の日々を過ごし、将来はぼんやりとスポーツをしている少年や選手の身体をケアするような仕事ができればいいなと思っていました。

しかし、高校で弓道部に入ったことでスポーツからは少し関心が逸れ、卒業後はアルバイトをして自由に好きなことをして過ごす毎日……

20歳を過ぎた頃、特に目標もなく淡々と過ぎていく毎日の中で、このままではまずいと焦りの思いが湧き起こり、その時付き合っていた今の嫁さんと地元を離れ、就職をする事に。

そして8年ほど会社員として働き、安定もあり、年数を重ねるごとに収入も増え、特に待遇面では不安なく働いていましたが、毎日を無難にこなすだけの仕事に時間を捧げ続けているということに、もったいなさを感じていました。

30歳が近づいてきた28歳の時、これから先このまま目的もなく毎日を過ごしていいのだろうかと思っていた中、ある本との出会いが……

その本が司馬遼太郎さんの【竜馬がゆく】です。

この本には志を立てて野望の実現の為、日々を全力で生きる若者たちが描かれていました。

その主人公である竜馬が28歳の時に脱藩をし、自分の見識を拡げる為、旅に出るという話を読んだ時、
不思議とその時28歳だった自分と運命を感じて、僕はその月の内に退職届を出し、四国遍路へ行く準備を始めました。

2018年7月23日徳島県の霊山寺から歩き遍路を始めました。
そして、18番札所の恩山寺である人と出逢います。

その人が大阪で日本料理店を営むオーナーさんで、ニューヨークに出店をする願掛けの意味を込めてお遍路をされていました。
そこで、真夏にバックパックを背負って1人で周っている若者が気になって声を掛けてくれました。

「君はどうしてお遍路をしているの?」

そう聞かれた僕は、

「竜馬がゆくという本を読んで感動して、その主人公の竜馬が自分と同じ歳で脱藩していたので、僕も退職してお遍路しています」

とバカ正直に答えました(笑)

すると、中々ない発想の僕を面白がってくれて、

「もし君が結願したらウチにおいでよ、その時いろんな話を聞かせてくれ」

と言われ、僕自身も楽しみにしていました。

そして、結願をして和歌山の高野山へお礼参りをする前に大阪のオーナーさんの所へ報告に行きました。

すると、店内を貸し切りにしてくれてコース料理を準備して待ってくれていました。

そして、机の上に料理が並びオーナーさんが対面に座って日本酒をお猪口に注いでくれて、、、

「お疲れ様」

と一言告げられた時、あまりのカッコ良さに涙が溢れてきました。

その時、俺もこういう一流の施しが出来る大人になりたいと強く想いました。

歩いていた中で、体が悪かったり、悩みが深く、毎日がハードモードな人達と関わりを持った時に、自分がこういう人達を癒やす事が出来るセラピストになりたいとの想いから、整体師として、歩みを進めて行きたいと思いました。

今までは、自分の為に働いたり勉強をしていましたが、この旅を経ていろんな人から背中を押された事で、人に喜んでもらう為に働いたり、勉強したいと強く想えるようになりました。

論語でも30にして立つ、40にして惑わずとある様に、僕も30を迎えた今年2020年
整体師として、自立して成長していけたらと思います。

遅めのスタートにはなりましたが、今までのキャリアを活かしつつ、二黒土星らしくコツコツ毎日を積み重ね、将来豊作を迎えられる様、日々精進していきたいと思います。