MENU
出版中の著書

一周回ってみる景色

点と点をつないでゆく事で線となり、線は1周回ると円になる。円となって始めの場所に戻った時、点を打った時の自分とは全く違う風景が見えてくる。それが成長するということなのだと思う。

四国でのお遍路も1番札所から88番札所を巡り、最後に1番札所を目指し、足跡で円を描いて結願となります。

88番から10番札所まで行き、そこから1番札所までの間を反対方向に歩く、いわゆる逆打ちという、反対に廻る形になるのですが。その時1番から始めたばかりの新米遍路と鉢合います。自分の始めたばかりの頃を思い出すと同時に、自分の成長を実感します。

一周回って原点に返って来たとき、本当にそのものの意味を知る。

分からない中始めてみて、一周回ってみて、もう一度原点に返って来た時に見えるものが、本当に大切なものなのです。

それが見えるのは成し遂げた人だけ、意味のない事などない。全てが本当に大切なものを見る為の経験であり、通る事で自分のステージが上がるのである。

関係ないからと毛嫌いするのではなく、やる事になったのならこれも縁だと受け入れて、全力でやってみる。

そうする事で思わぬところから自分の本業と繋がってくる。そして、それが自分の成長の糧になり,より大きな自分になることにつながるのだ。

だから精一杯やってみよう。

関係なさそうなことでも自分の身にならない事などない。

身にならないのならそれは中途半端にやっているからなのだ。

鈍刀を磨く

鈍刀を磨いても無駄だと人は言うが、そんな言葉に耳を貸す必要などない。

ただひたすら磨くのだ。

そうすれば、刀は光らないかもしれないが、磨く本人が変わってくる。

つまり、刀がすまぬすまぬと言いながら磨く本人を光るものにしてくれるのだ。
目次