新しい一歩、資格を取ってみるとか読書の習慣を作るとか、新しいことを始めてはみますが中々続かないですよね。
目標を立てて新しいことを始めてみたもののなかなか続かない。
やりたい事はあるが、色々な言い訳を作って結局やらずじまい。
それは自分の行動力の発揮を意志の力に頼ってしまっている為に逃げ道を見つけ、気づけば嫌な事を忘れる為に目の前の甘い誘惑に乗ってしまうのです。
人間の意志の力というものは全くあてになりません。
なにかを身につける時に、大切なものが継続力である以上、どんな時でも一定以上の成果を出すために必要な事が、しっかりとした準備をするということです。
今日は毎日一定の成果を上げ続ける為に必要な「準備」について書いていこうと思います。
とりあえず始めてしまえばやる気が後からついてきて、結果継続することに繋がるという教えが多いですが、それだとただ机に座って本を眺めているだけになっていたり、記事を書くネタを探すために開いたネットで気づけば欲しいものを探していたり、中々納得いく結果が自分はでませんでした。
色々試行錯誤した結果、やはり継続する為には続けざるを得ないようなメンタル、環境、動機など、準備をしっかり整えていく事が大切だと感じます。。
今回この記事を読んでもらうことで
- 継続力を発揮する為に、意志の力を頼る必要がなくなる
- やる気がでなく、ただ時間を当てる事になりがちだったロスタイムを建設的な時間に変えることが出来る
- 成果を出せるようになる
このような効果が得られると思います。
今まで取った資格や継続の証として、簿記検定2級取得や、FP2級取得、毎週のニュース記事作成を一年間継続、毎日30km以上を歩き、1200kmの道のりの四国巡礼路を40日ほどで周るなどがあります。
全て独学、並びに自分の時間の空いた場所を使って経験してきたことなので、もし空いた時間を使ってなにかをしたい、身につけたいが、中々カタチにならないという人は、参考になると思いますのでぜひ読んでみてください。
目的を定める
まずは達成したい目標を行う目的を定めましょう。
自分の場合だと歩き遍路を行った目的が、毎日決まった時間を歩き続けることで継続力をつけたい、色々な人と出会い、交流を持つことで自分の幅を広げたい、自分よがりな考えを持たず、人の心に傾聴することの出来るような人になりたいなど、この辺りを目的として定めていました。
この目的を定めることで、道半ばやる気がなくなった時、やる意味を見出せなくなった時、歩みが止まりそうになった時、目的地から今の自分をもう一度見つめ直すことで、自分に必要なものが見えてきます。
すると、自然ともう一度目的地に向けて、進む方向を修正してくれます。
大変な障害に道を阻まれても、その障害を乗り越える事が今の自分に必要な事だと自分が理解しているなら、逃げることなく、情熱を失うことなく、乗り越えようとするはずです。
その為にもまず、自分が何をしたいのか、何を通じて社会に貢献したいのか、自分の使命はなんなのかをしっかり考えてみましょう。
その為の方法として、一人旅に出てみたり、本を読んで色んな人の考えを取り入れてみたり、色々な人と話をしてみたり、新しい考えを取り入れる事で自分に出来る事が見えてくると思います。
日々の生活を至誠を尽くし、没頭して送ることで自分の使命というものが下りてきます。
まずは日々の暮らしを、今に集中し、全力で送ってみましょう。
きっと自分の得意な事、疲れを感じず続けられる事、そういったあなたにとっての使命が必ず見つかると思います。
やるべきことが明確であるからこそ、日夜寝食忘れて没頭できる。
豊臣秀吉
道のりを具体的に設定する
次は、目標達成までの道のりを具体的に設定していきましょう。
例えば、歩き遍路の結願が目標なら、
- 遍路道具を揃える
- どの宿泊スタイルで行くのかを決める
- テントを探すのか
- 遍路宿を探すのか
- ホテルを使うのか
- 道のりを調べ、一日の歩くルートを決める
このような一日を完遂するのに必要な事をしっかりと具体的に調べていきます。
そして、この計画の中で大事になってくるのが、目標までの道のりを一日単位まで刻んで落とし込んでおくことです。
そうすることで、選択のエネルギーを使う事がないですし、調べもの、探し物で作業が止まり集中が切れてしまうこともありません。
目標達成まで続けられるかはこの、無駄なエネルギーを使わない様にどれだけ綿密に準備ができるかにかかってくると思います。
もちろんやっていく中でこっちのほうがいいなっていうのはもちろんあると思います。
問題はせっかく乗ってきた流れを切ってしまい、作業を進める為に探し物をしなければならない状態になってしまう事です。
人のエネルギーは有限です、少しでも有意義に思えることにエネルギーを振る仕組みを作る為にしっかりと準備をしておきましょう。
今日やることを決める
前章で少し出てきましたが、目標達成に向けて毎日継続力を発揮する為には、今日何をすべきかをあらかじめ決めておいてしまう事が大切です。
その為に、まずは目標達成までの日数を出してみます。
歩き遍路の場合、1200kmの旅になります。
それを40日間で歩くようにする為、一日の距離が大体30km程になりますね。
そして、次に考えるのが30kmが大体どこからどこまでなのかを地図で目星をつけておきます。
一日の終わりにたどり着く付近の場所で宿や道の駅などを探しておいて、後は歩くだけの状態にしておきます。
最後に自分が歩いてみて、30km歩くのに大体どれくらいかかるのか、これを調べておいて暗くなる時間から逆算し、何時に準備をして歩き始めるのかを計算しておく。
ここまでやっておくと、あとは目が覚めれば準備をして歩くだけとなります。
このように、目の前の作業に没頭し続ける事ができるまで計画を細かく立てておいて、余計なことを考えずにただ作業に没頭する環境を整えておく事が、エネルギーをやるべきこと、やりたいことに割くためにとても大切なことになってくると思います。
数値化する
そして、毎日の作業を続ける為に意欲を失わない為に大切な事が、目標の数値化です。
先ほども目標を一日の歩く距離に設定しましたが、そうすることで一日を終えた時、自分がどれだけの達成率があるのかが、目に見えて分かるようになるんですね。
少したりないなら計画を練り直す必要があり、余裕があるなら日程を変更することが出来たり、数値化し可視化することによって、日々の達成感に繋がることもありますし、課題点が明確になってくることによって、さらに毎日の作業を効率よく行う為に、改善を行う事が出来ます。
資格試験なら、一日のページ数を目標値にしてみるなど、数字に落とし込むことによって一日の作業の見える化をはかり、どんどん改善していって作業目標を分かりやすくしておきましょう。
愛着ある道具を揃える
次は、行動を起こすモチベーションを上げる方法です。
行動には、何々がしたい「期待行動」、実際にしたい行動「ターゲット行動」、行動を起こしたことによる結果「結果行動」の3つのフェイズに分かれます。
そして、行動の継続の為に大切なのが、「期待行動」なんですね。
このしたいと思う仕掛けをより強く多く仕込んでおくことが、実際の行動を行う確率を上げるキーポイントになってきます。
そこでオススメなのが、愛着ある道具、触っているだけで心満たされる道具で行動を促すことです。
少し高くても軽くてしっかりしたお気に入りのシューズを履くことだったり、簡単に建てられ、建てた姿を見るだけでもウットリしてしまうようなテントを用意するなど、目的の行動を起こすきっかけをどんな形でも多く強く仕込んでおくことが、実際に行動を起こし、継続をする為にとても大切になってきます。
そして、その道具を使うことは目的が行動を起こす為であるため、なるべく目的の行動以外では使用しないことをオススメします。
いつでも使えるのなら、どうしても楽に動機付けできる作業を優先してしまいがちになりますからね。
専用のおきにいり品を用意し、それを使う事がモチベーションに繋がるように仕組みを仕込んでおきましょう。
作業に入るまでのルーティーンを定める
ここまで準備しておけば、逆に作業をやりたくて仕方がなくなってきていると思います。
極めつけに仕込んでおく仕掛けが、簡単な作業ルーティーンを決めておくことです。
制服に着替えることで仕事モードに切り替わったり、朝礼に参加することが頭の切り替えに影響していたり、人間やはり集中モードに入るためには、切り替えスイッチとなるルーティーンが必要になってくると思います。
しかし、独学で勉強する場合、どうしても自由時間の中で勉強をする為、なあなあになってしまいがちです。
自分が資格試験の時に切り替えスイッチとして、使っていたものはバイノーラルビートを10分聞いて勉強に入る事、これをルーティーンとしていました。
歩き遍路でも白装束に着替える事が切り替えスイッチとなっていたので、朝に何か時間をとって勉強などをしたいひとは、外に出られる格好に着替えて、参考書を開くことがいいかもしれませんね。
目標達成時の自分を想像しながら作業に没頭する
そして意欲を持ち続ける為に大切なことが、達成した自分をありありと思い浮かべられるようにしておくことです。
そうすることで、今の自分に足りないものが見えてきますし、達成した自分がどう変わっているのか、技術を身につけた自分がどう人に影響を与えられるのか。
そして、未来の自分がどう人から感謝され、喜びに満ち溢れた姿でいるのか、ここを五感を使い想像することで、不思議と必要なこと、モノが引き寄せられ、気がつくと自分の身についているようになってきます。
一日の終わりに、瞑想をし、力を抜いてリラックス出来たなら、目標を達成した自分を思い描き、その感触を楽しんでみましょう。
88番目の大窪寺の木の匂い、土の感触、お寺の前で最後のお勤めをこなす自分、これを五感をフルに使い、想像してみます。
すると脳と体、神経内臓は繋がっている為、脳のイメージに体が引き寄せられ、自ずから目標達成のルートを辿る行動をとる様になってきます。
最後に
ここまで、自分が主体的に継続を続け、結果が出てきたものを紹介しました。
色々な小技が至るところにあるとは思いますが、結局のところそれをやり抜くために、どれだけのものを犠牲にできるかだと思います。
テレビを見てしまう事がどうしても目的行動に代わるものになってしまっているのならテレビから離れるか捨ててしまいましょう。
究極的には、目標行動以外出来ることがないという環境に身をおいてしまえば、自然と行動を毎日とらざるを得なくなると思います。
その為、目標を達成するための動機や情熱ももちろん大切ですが、やると決めたなら他の誘惑を断つための覚悟、その為に環境を整備することがとても大切になると思います。
自分も皆さんも、仕事となればかなりのことが出来ますよね?
毎日8時間以上の時間同じ目的のことをし続けているわけですから、それと同じくらいの覚悟を持って、やりたいことに取り組めば必ず、達成できるはずです。
一度達成できればそれが成功体験となり、どんどん次へと繋がるものだと思います。
まずはカンタンなことから始めてみましょう。
気がつけばその分野の職人になっていることでしょう。